きっと他の楽器と違って、自分自身が楽器そのものだからかな。
目に見える決まった形の楽器を扱うわけではなく、その形状も音色も感性も、何をも通さない、丸ごと自分自身だからですね。
【1】いまの自分の歌の実力と「目的」を正しく持つ
受けているオーディションがそもそも自分に合っているか?
どこがダメなのか?をじっくり考えるといいと思います。
【2】すぐに結果を求めず淡々と続けていく「したたかさ」を持つ
歌の上達に向けて何か始めたり、レッスンを受けたりすると、もうそれだけでもう結果が出せたかのように思ってしまう人がいます。
最初は張りきって頑張るんだけど続かない・・・とか。
たとえば1年間レッスンに通ったからといって、月2時間だけしか練習らしい練習をしていないのであれば、24時間しかやっていないことになるし、カラオケで歌うことが練習になっているかどうかは全く別です。
できないと落ち込む前に、練習してる?
練習しているのに全く上達しないというなら、それこそ別の問題です。
それに、アレコレやってみるのもいいけど、一つのことを出来るようになるまで自分で練習したり、研究したり、じっくり取り組んだりする時間がとても大切。
すぐに結果が手に入ればいいけど、そんなに簡単じゃありません。待つことは難しいです。
何もしないで待つのではなく、コツコツと黙々と淡々と続けていく強さを持つこと。
【3】他人の意見に翻弄されない「軸」を持つ
ある生徒さんの話です。最近自分の歌を公開するようになり、それを聞いた人からコメントをもらうようになりました。
もちろん褒められると嬉しいし、そこでいろんな感想やアドバイスを受けるようになったのですが、言われれば言われるほど混乱していったのです。
実はこういうことってよくあって、まわりの何気ない一言が混乱の原因になってしまうことがよくあります。。
自分自身のことがわかっていてそれを表現できている人はいいのですが、発展途上にあるボーカリストにとっては結構こたえちゃうんですね。
一番多いのは「選曲」について。
たとえば、激しいアップテンポの曲のほうが合っていると言われたり、そういうのは全然合ってないって言われたり。
アドバイスした方は、彼女のある一面から見てそのイメージでなんとなくそのほうがイイと言ってくれただけなのですが、それを一つの意見として受け止められず真に受けてしまうと、真剣に悩んでしまう場合があります。
たとえば「音程」が苦手な生徒さんがいたとして、いつもレッスンで音程について修正しているとします。 「音程よくなったね」最初の状態から随分改善されたのを見てきた私は、そう言いましたが、それは20点から50点になったことを知っているからです。 そんなとき第三者から「音程が全然取れてないよね〜」なんて言われると、こんなに頑張っているのに、全然改善されてないのかも。。。という不安やギモンに変わってしまいます。 たとえそのアドバイスが適切であっても、20点から上がった+30点が、100点から見たー50点に変わるわけです。 また、「前のほうが今より、勢いがあって良かったんじゃない?」 なんて、自分でもそう感じたこと、あるかもしれません。 こんな時、自分の現状やプロセスを正しく判断できるとヘタに落ち込むことはないのですが、それがないと、いちいち他人の言葉に翻弄されてしまいます。 練習の過程においては、いろんなことを意識しなきゃいけなかったりして、楽しく歌えなかったり勢いに欠けることだってあります。 「気が進まないけど練習やらなきゃ。」・・・な〜んて思うなら、歌うことがどんどんつまらなくなってしまいます。 アマチュアで音楽をやっている以上、音楽を楽しむ権利があります。 楽しみながら練習すればいいし、苦しみながら歌う必要はありません。 よく「プロ意識を持って…」とか、「お金を払って来ていただいているんだから…」と言いますが、そういう心構えはとても大切。そのくらいの意識で取り組めるとさらに音楽ライフが充実すると思います。 ただ、もしあなたが職業欄に「歌手・ミュージシャン」ではない、他の職業を書いているのなら、それが本来あなたのプロとしての仕事なわけで、音楽としてはアマチュアです。(本人の意識や実力の問題とは別として。) つまり、あなたがまだ素晴らしい歌が歌えなくても、ライブで上手く行かなくても、それで契約を切られたり、明日からご飯が食べれなくなることはないわけです。 あなたは自由。 これこそがアマチュアのメリットではありませんか! 楽しんでいいのでは?
出来ないことだらけでは楽しめない!と思うなら練習しましょう。 自分の歌に納得がいかないのなら、練習しましょう。 聴いてくれる人に良い演奏を届けられるようにベストを尽くしたいと思うなら、練習しましょう。 イヤなことをやる必要はないので、やめるのも自由です。 とにかく。 あまり難しく考えすぎずに、練習も歌うことも、もっともっと好奇心を持って楽しんでいきましょう! (*あなたが歌うとこを職業としている場合、またはプロの歌手や音楽家を目指している場合は別です。)
今はけっこう自分のカラーで歌えるようになったからか、聞き手の感想も、そう言えばだいたい同じになってきてるかも!【4】練習を練習と思わない「好奇心」を持つ
【5】人の目を気にしない「気楽さ」を持つ
いつも勉強させてもらっています。
昔から歌うことが好きで、色々なものに触れてきましたが歌うことだけは常に好きでいます。
最近歌は表現であると同時に相手とのコミュニケーションだと思って歌っています。
だからこそ相手に気持ちよく聴いてもらえる歌を日々模索しながら練習しています。
ささきさんがおっしゃられているように自分らしさを大切にしながらこれからもコツコツ探求していこうと思います。
素敵な記事ありがとうございました。
ふくださん、コメントありがとうございます。
>最近歌は表現であると同時に相手とのコミュニケーションだと思って歌っています。
そうですね!本当にそう思います。
これからもお役に立てる記事をアップしていきたいと思っているので、参考にしてください。
歌を人に習いだした頃って、変に糞真面目だった気がします(笑)
私は一番最初が、音大卒の頭の固い先生だったので大人になって始めて泣きながら歌いました。
それくらい私にとって、最初は歌う事が恐怖に変わった時期がありまして…
譜面通りに歌わなくてはいけない…それがプレッシャーでした。
習う場合は先生との相性が本当に重要だと今はすごくおもいます。
そして、マインドとは別で、人の歌に嫉妬しなくなったら歌い手は伸びないんだろうな〜〜と最近は感じます。
いつか自分もめちゃくちゃ嫉妬される様な歌い手に…
そう思いながら、また歌っていきたいと思います。
Rindaさん、コメントありがとうございます!
きっと共感される方、多いと思います。
人によって伸び時期も違うし、先生にによっても教え方も全然違うので、難しいですよね〜。
ただ、どんなことでも、ただ楽しいだけで上手くいくワケではなし、いくつになっても勉強だと思います。
真剣だからこそ苦しんだり悩んだりするので、その中に楽しみと、ちょっとした達成感がないとね(^^)
またRindaさんの歌が聴けるのを楽しみにしています!!