ボーカル必見!最低限知っておきたいマイクの扱い方とセッティング法

マイクの使い方
 
 
 【ボーカルライフ実践マニュアル】の4つ目は、マイクの扱い方とセッティング法についてです。
 
マイクの扱い方がわかっていないと、ボーカルとしては初心者扱いされてしまいますよね。
 
そんな残念なことにならないよう、
マイクの扱い方と、スタジオなどでマイクを使う時のセッティング法について学んでおきましょう(^-^)
 
実際バンドでライブやリハーサルをした経験のない初心者にとっては、何をどうしていいかわからなくて当然。
レッスンに来られる方の中にはマイクの扱い方や、マイクスタンドを合わせるのも一人でできない、という方も多いんですね。
 
発表会ライブや誰かが仕切ってやってくれるようなイベントはともかく、自分でマイクなどセッティングしなければならない時もあるので、すべては覚えてやってみることが大事です。
 
私も音響機材については全然詳しくありませんが、そんな私でも困らないくらいの【最低限知っておきたいマイクの扱い方とセッティング法】についてお話しします。参考にしてくださいね(^-^)
 
 

【1】スタジオでのボーカル・マイクのセッティング法

 
まずはスタジオでのマイクのセッティングについてお話しします。
 
どんな編成のバンドの場合でも、楽器を使わないのはボーカル、つまり歌だけです。
他のメンバーには楽器が必要で、持ち運んだりセッティングしたりチューニングしたりしなければいけません。
 
声帯は歌い手の楽器ではありますが、実際にあなたが準備をしなければならないのは、マイク、シールド、スタンド、譜面台くらいです。それについてボーカルは、自分でセッティングできるように。
 
 
まずは、リハーサルスタジオで最低限使う機材についてです。
 
自分専用のマイクを使う方もいますが、基本的にはお店やスタジオのものを使う場合が多いので、そのセッティングの仕方について覚えておきましょう。
 

①マイクのセッティング方法

マイク
一般的に使われているのが、SHURE というメーカのマイクです。 
 
 

 

これがマイクとミキサーをつなぐシールド(ケーブル) 
このような差し込み口を<キャノン>

 

 

マイクケーブル、ピン

 

このような差し込み口を<プラグ>、<ピン>

 
 
シールドは、差し口のタイプによってキャノンとか、プラグまたはピンなどと言います。
 
 
PA
 
 
 
ミキサー:アンプやスピーカーからマイクや楽器の音を出すために、それぞれの音量や音質を調整する機械。
 
 
マイクにシールドを差し込んで、ミキサーにつなぎます。
たいていボーカルは、MIC 1(一番左列の一番上)に差し込み、このチャンネルを使うことが多いです。
 
そしてカラオケのマイクには必ずある、スイッチ!!

スタジオのマイクには、このスイッチがない場合が多く、このようなミキサーで音を調節します。 

 

②ミキサーの扱い方

この写真のミキサーは小型のものですが、レコーディングスタジオなどにあるミキサーは、もっと大きくチャンネルもたくさんあります。
 
ですがボーカルができる基本的な操作には変わりありません。
 
アヤ
わたし、機械音痴なんで他の方にやっていただくことが多いんですが、たしかに甘えてばかりいられませんよね〜
 
ささきひとえ
自慢じゃないけど、わたしも相当な機械音痴。笑
でもこんなわたしでもできる、とりあえず最低限の使い方だけ覚えておくと問題ありません(^-^)

 
まずは以下のつまみについて、それぞれの役割と効果について、ザックリ!!
掴んでおきましょう。笑 
 
 
「MAIN MAX」:
 
まずは、ミキサーの画像にある一番右下のつまみ「MAIN MAX」で、全体のボリュームを
調整します。これはボーカルを含むほかの全てのパートのメイン音量となります。
 
 
「GAIN」ゲイン:
 
この画像では、一番左下にあるつまみ、これを「GAIN」ゲインと言います。
 各パートからの入力信号をミキサーで扱いやすいレベルに前処理するのがゲインです。
これは、そのチャンネルだけのボリュームが調整できます。
 
1番のチャンネルにマイクを入れているとするなら、ゲインをあげることで、ボーカルマイクだけの音量を上げることができます。
ボーカルは他の楽器に比べ絶対音量が小さいので、ゲインで調節しながら音量を設定しましょう。
と言ってもあまり上げすぎないように。上げても2時のあたりくらいかも。
 
 
「PAN」パン:
 
左スピーカーと右スピーカーの音バランスを変化させ、音の定位を調整するのがパンです。
 
 
「EFFECT」エフェクト:
 
音を加工するつまみ。リバーブ(エコー)をかけたりする時に使います。
ですがリハーサルスタジオでは、リバーブをかけすぎるとハウリングを起こしたり、声がこもったりしてかえって歌いにくくなることも多いです。
 
カラオケに慣れていると、エコーがかかっていないと寂しい感じがすると思いますが、あまりかけすぎないようにした方がクリアな声が作れます。このクリアーな音に慣れる方がいいですね!
 
 
「EQ」エコライザー:
 
イコライザーのこと。
上の画像で言えば、1チャンネルのマイクが入っているとした場合、一番左の列の紫色のつまみ。
上から順番に「HI」「MID」「LOW」となっています。
ここでボーカルの音質をある程度作ることができます。
 
 
HI:声の高音部を強調します。
くっきりとした硬めの音質になり、抜けが良くクリアーな感じになります。
声がこもっている人は少し上げたり、キンキンした声質の方は少し下げたりするといいかも。
 
MID:声の中音域を強調します。
声が聞こえにくい場合や、しっかりと出したい時などに少し上げてみるといいでしょう。
 
LOW:声の低音部を強調します。
低音が響くのでかけすぎるとこもったり、ボワーンとぼやけた感じになります。
たいていはLOWを少しカットするだけで、他もあまりいじらなくても安定することが多いです。
 
 
このように自分の声質やバンド編成、曲のタイプなどに合わせて、調整してみると良いでしょう。
自分の声が一番良い状態で響き、歌いやすい環境を自分で作っていくことが大切です。
 
 

【2】ボーカル初心者の75%がやってる!マイクの扱い方〜NG 項目〜

 
ボーカルにとって、音響や機材で何より大切なのは、マイクの使い方ですよね。
 
マイクの使い方はボーカリストにとって非常に重要!
 
 
あなたは、どうしたら自分の歌を最大限、効果的に届けられるか?を常に意識したマイクパフォーマンスを考えなくてはいけません。
 
なぜなら、マイクを手にした以上、あなたの歌は全てマイクからしか聞こえません。
 
カラオケボックスなら声さえ大きければ、そのままのナマ声も聞こえますが、とりあえずライブの場合、あなたの声はマイクから客席に流れるのです。
 
 
これについては今までもずっとメルマガなどでもお話ししていますが、マイクへの意識は、歌の意識の高さに比例していると言っても過言ではありません。
 
マイクは、あなたと聴き手をつなげる架け橋のようなもの。
 
 
マイクと聴き手をつなぐ橋
 
 
自分の声がどんなふうにマイクに入っているかを意識できるということは、
自分の歌がどんなふうに聴き手に伝わっているかを意識できている、ということだからです。
 
歌唱においては当然ですが、音響やマイクの扱い方についても同じです。  
 
ささきひとえ
まずチェックしてもらいたいのは、マイクの扱い方NG項目です。マイクの扱い方を知ることは、ボーカリストとしてのマナーでもあるのでしっかり覚えてくださね。
 
 
①マイクを叩く
 
マイクのスイッチが入っているか確認するためにマイクを叩く人がいますが、これはNG!!
マイクを叩いたり、吹いたりするのではなく、声を出して確認しましょう。
 
②マイクをその辺に置く
 
マイクは、必ずマイクスタンドに立ててください。
カラオケボックスなどでは、テーブルやソファーの上に置いたりするのでしょうが、マナーとしてそれではダメ・・・
ハンドマイクで歌う時も、使っていない時は必ずマイクスタンドに立てましょう。
 
当たり前のことなのですが、カラオケ慣れしていると、全く気にせずについついやってしまう人が多いのです。
レッスンの時にマイクを床に置く人を見たことがありますが、もってのほかです!(口に近いものと考えれば・・・)
 
もちろん落としたりぶつけたりしないように気を配りましょう。
 
 
③マイクのヘッド部分(グリル)を手で覆う
 
私がレッスンなどでとても気になるのは、マイクの使い方が悪いことです。
無意識に口元から離れてしまう人や、ヘッド(頭の部分。グリルと言います。)を覆ってしまう人がいます。
 
これはもはや無意識レベルなので、なかなか直すのが難しいのです。
 
レッスンでも何度も何度も注意しますがなかなか・・・(>_<)
 
歌うマイクは、しっかりとした意思を持ってヘッド(グリル)に入れてあげなければ声をちゃんと拾ってくれません。
ただ持っているだけではダメです。
 
ここをしっかり意識してください。
 
自分の声をしっかり拾ってくれるような的確な位置(なるべく口のすぐ前)においてください。
マイクと口の距離や角度によってもボーカルの音量は大きく変わってきます。
 
声量声量!と言う前に、ボーカルである以上マイクの持ち方をチェックしてみましょう。
 
 
④マイクをアンプやスピーカー、モニターに向ける
 
マイクをスピーカーに向けるとハウってしまうのがわかっていても、気づかずについつい向いてしまう事はよくあります。
 
マイクを普通にもっているだけでは、スピーカーの方向に向いてしまう事もあるので、マイクのヘッドは、常に、天井↑に向けるように意識してください。
 
またスタジオでは、ボーカルの立ち位置を気をつけなければ、他の楽器の音をマイクが拾い反響してしまいます。
ボーカルは、なるべく他の楽器の音を拾わない位置につきましょう。
 

【3】スタジオでのマイクや音響機材( PA)についての注意事項

 
次は、スタジオでのマイクや機材についての注意点です。

リハーサルはたいてい、それほど大きくないスタジオに、ドラムからギターからベースからみんなが入って練習することが多いと思います。

当然ミキサーも自分たちで扱うことになります。
 
狭い空間で大きな音を出すわけですから、ハウリングを起こしやすくなります。
ハウリングとは、マイクが大きくて、声以外の他の音(ギターやベースアンプから出る音)も拾ってしまい、「キーーーーン」とか「ボワーーーーン」などの雑音を出してしまうことです。
 
 
対策としては
①マイクをスピーカーやアンプに向けないこと。
②マイクのヘッド(グリル)を手で覆わない。
③マイクの使い方を工夫する。
④ボーカルの立ち位置を反響しないところに変えてみる。
⑤マイクのフェイダーやエフェクトを下げる。
⑥マイクのLOWを下げる。
⑦マイクのボリュームを下げる。
⑧ボーカルの声量を上げる。
⑨ギターなどのボリュームを落としてもらう。
 
 
たいていの場合、①②③④で解決すると思います。⑤⑥⑦⑧も自分で操作できます。
ただ、⑨だけは自分ではできないので、メンバーの理解が必要。
 
ギターなどの音が大きすぎることは、全体のバランスを崩す大きな原因です。
 
狭いスタジオでのリハは、音楽のジャンルや楽器編成によっては、ボーカルにとってかなり不利な環境です。
 
歌いにくい場合は少し下げてもらうようにお願いしてみましょう。(「それができれば苦労しない…」って言う声、続出中!!笑)
 
 
その前に、もちろんボーカルは最低限、声が使えなくてはいけません。
当然、ある程度の発声レベルは必要です。
 
正しい発声を身につけるために努力することは、ボーカリストとして最低限やらなければいけないことです。 
 

【4】「マイクに乗る声」それとも「マイクに乗らない声」??

 
マイクが拾いやすい声を、マイクの乗る声と言ったりします。
 
ボーカルの声が小さいと「もっと声量あげて!」とか「もっと大きい声で歌って!」などと言うことがありますよね。
 
そこで気になるのが【声量】
 
声量というと、単純に声の【量】の問題かと思いますが、実は、量だけではなく、
声の【響き】が重要。
 
 
単純に大きな声を出せばマイクに乗るように思うかもしれませんが、
声量に関わらず、小さな声でもマイクによく乗る声質のボーカリストもいるのです。
 
 
 
マイクに乗る声
 
 
 
このように声質によって、マイク乗りが全然違うことがわかります。
 
たとえば発表会ライブでは、一つのマイクでたくさんの人が歌うので、一人一人の
同じ設定なのに、
 
声がよく通る人、
こもって聞こえる人、
キンキン響きすぎてしまう人、
クリアーに声が乗る人
音量が小さくて聞こえない人、
ボリュームが大きすぎて割れてしまう人、
リバーブ(エコーのような)がかったように、声がスーッとのびる人、
リバーブが足りない!と思う人・・・など人によって様々です。
 
機械を通すと、実際の声質とは若干違うし、個性的な声質の人ほど、その人の声の良さをできるだけストレートに出すのが難しい場合もあります。
 
また、当然声の絶対量が小さければ、必然的に音量を上げなくてはいけないので全体のバランスに影響します。
 
自分の声の特徴を知った上でどういう感じで調整するといいかを把握しておくといいですね。
 

【5】マイク自体を動かして声の大きさを調整するのって?

 
ryo
自分の好きなアーティストは、マイクを手で覆って持ってるんですけど、アレってどーなんですかね。
カラオケとかで歌う時、なんかそうなってしまうんですが、それもダメっすか?
 
よくラップやヒップホップ系のボーカリストで、マイクを手で覆ったり、口に近づけすぎたりするシンガーもいます。
 
そういうのを見ているとマネしたくなる気持ちもわかりますが、
まず彼らとは、環境も技術も違う・・・ということを念頭に置かなくてはいけません。

私たちがライブで利用する小さめのステージや、ライブハウス、カフェやライブバーなどでは、それほど広くはないステージ上に楽器が置かれ、アンプやモニターなどが置かれています。

PA機材もプロのコンサートとは違い、自分専属のオペレーターさんがいるわけでなく、アウェイな環境。

その中でやるのと、大きなステージでプロのアーティストが歌うのとは同じではありません。
 
小さいライブハウスなどでもそういったマイクの使い方をする場合もありますが、音楽のジャンルや形態によっても違うので、基本的に正しい使い方ができることが前提です。
 
 
また、マイク自体を動かして声の大きさを調整する人が多いのですが、マイクはあまり動かさない方がいいと思います。
 
やはりマイクは口の前において、しっかり声を入れた方が良い場合がほとんどです。
 
 
たとえばマイクを離す場合って、
 
❶音幅の豊かな素晴らしいボーカルが、高音の声を張る部分でマイクを離して調整している場合
❷上手いボーカルがあえて離してパフォーマンスしている場合
❸「声量」呪縛にかかっている歌手がマイクを離して大声で歌う場合
❹声のボリューム調整ができなくて、仕方なくマイクで調節しているの場合
❺ただ力が入って、大声で絶叫していてうるさいから離す場合
❻無意識に、あるいは癖でついついマイクが動いてしまう場合
❼マイク慣れしていなくて、思わず離れて宙に浮いてしまう場合とでは、
 
マイクを離す理由もそれぞれ全然違います。
 
❶❷のように、声の音幅が広い歌手は、マイクを近づけたり離したりしながら素晴らしいパフォーマンスをされます。
 
逆に、手元でボリュームをコントロールしなくても、アレサ・フランクリンや椎名林檎さんは、ほとんどマイクを動かさずに繊細な声から張りのあるパワフルな声までを使い分ける歌手もいます。
 
どちらが正しいということではないし、どちらも高い技術に基づいています。

ただ一般の方にはとても難しいテクニックで、今まで多くの方のレッスンをしてきた経験から言いますと、たいていの場合、あまりマイクコントロールをする必要はありません。

❸❹❺の、音量のコントロールができずにうるさくなりすぎる人は、音量のコントロールができるように声帯という楽器の使い方を学んでいくと良いでしょう。

それぞれ自分のボーカルにあったマイクパフォーマンスができればいいと思いますが、まずは何より基本ができること。

 
ささきひとえ
なんでもそうですが、基本形が出来ている上でのアレンジ、が重要。
それができた上で自分なりのコントロールできることが理想ですね(^-^)
 
何れにしてもボーカルは、
自分の声がしっかりマイクに乗るように、
そして最大限、自分の声を活かせるように意識することです。
 
 
さらに、バンドなどで「ボーカルもっと声出して〜」とか、「声量あげなきゃ聞えないよ〜」なんて言われた時、
 
「もっと声量をつけなっくちゃ!」
「大きな声でしっかりと歌わなきゃ!!」
 
と思ってしまいがちですが、実は、それってちょっとキケンなことも。。。
 
 
「声をもっと出そう!」とすることはむしろ逆効果で、負のスパイラルにハマってしまう場合が多いんですよ。
 意外にも多くのボーカリストが誤解しているポイントです。
声量=大きな声、ではなく、正しい発声を身につけて、しっかりマイクに乗せられるような声を作っていくことです。
 
それについては、ボイストレーニングの章で詳しくお話しますので、参考にしてください。 
 

まとめ

 
◆自分のマイクやスタンド、ミキサーのセッティングはとりあえず最低限のことはできるように。
 
◆機材によって扱い方も違うので、わからないことは聞く。人任せではなく自分でやるという気持ちが大事。
 
◆マイクの扱いはもちろん、機材のこと、マナーやルールは押さえておこう!これは必須。
 
◆マイクはあなたと聴き手をつなぐ架け橋のようなもの。ちゃんと載せられる声を作っておこう!
 
◆ボーカルはとにかくマイクへの意識と、自分の声を最大限生かせるような努力と工夫をしよう!その意識が大事です。
 
◆プロがやっていることが必ずしも当てはまるわけではない。基本が出来てのコントロールです。
 
 
マイクの使い方

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