バンド経験がある方は、自然に覚えていくであろうバンド用語とコミュニケーション。
中でもバンド用語って、初めての人にとっては意味不明。。。笑
音楽用語も含め、楽器をやっている人にとって当たり前のことが、バンド初心者のボーカルには未知の世界なのです。
そこで【ボーカルライフ実践マニュアル】の3つ目は、バンド用語とバンドでの音楽用語についてです。
この前バンドでリハーサルしたのですが、バンド用語がわからなすぎて会話について行けませんでした(>_<)
そうそう、バンドではただ歌うだけではなく、みんなで音を作っていく共同体なので、とりあえずコミュニケーションが取れるだけのバンド用語は押さえておくといいですね。
確かにリハはもちろん、本番でも普段使い慣れていないバンド用語や音楽専門用語が飛び交います。
せっかく歌が上手くてもバンドとなるとうまくコミュニケーションが取れなくて置いてきぼり・・・とか、
バンド用語が理解できなくて困った・・・という経験、ありませんか?
バンド用語が理解できなくて困った・・・という経験、ありませんか?
そこで、これだけは押さえておきたい【バンド用語と音楽用語】についてまとめてみました。
【1】とりあえず押さえておきたいバンド用語
何はともあれボーカルなので、各楽器の演奏に関する専門用語や
難しいことは抜きです!!(笑)
バンド用語と言っても数多くあると思いますが、とりあえず
ボーカルとして知っておきたい必要最低限のキーワード
ボーカルとして知っておきたい必要最低限のキーワード
を集めてみました。
これだけ覚えれば、バンドでの会話が少しはスムーズになるでしょう。
① まずは曲の構成を表す用語
イントロ | その曲の前奏、歌い出しまでの演奏 |
Aメロ | ボーカルの歌い出しのパート。語りの部分 |
Bメロ | サビへとつなぐために展開しているパート |
サビ、またはテーマ
ブリッジとも言う
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その曲の一番メインとなるパート。主題の部分。テーマ、またはコーラス(英語的には)とも言う
「間奏あとのテーマからもう一度やってみよう」なんていう言い方をする
|
間奏 |
主旋のメロディーとメロディーをつなぐ、その間にある演奏
ソロパートなどになる
ピアノソロとかギターソロなんていう場合が多い |
2コーラス | 1番(1コーラス目)が終わった後の2番 |
Cメロ | 最後のサビへのつなぎ部分で、それまでとは違った新たな展開となる部分
<よくある曲の構成例>
イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ(テーマ)→間奏→Aメロ→Bメロ→サビ(テーマ)→間奏→Cメロ→サビ→アウトロ
サビのことをCメロという場合もあり、この辺は曖昧
ここをブリッジという場合もある |
アウトロ、またはエンディング |
その曲の後奏、歌が終わってから最後のまでの演奏エンディングとも言う |
②リハや演奏に関する音楽用語
歌バン
対バン
箱バン
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バンドとして、というよりは歌モノのバックで演奏すること
ライブなどで、その日に組まれた他のバンドのこと
決まったお店に雇われて定期的に演奏しているバンドのこと
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ブレイク | 演奏を一時的にストップして、空白を作ること |
インテンポ | その曲のテンポをキープして演奏すること。オンテンポともいう |
ヴァース | 本編のメロディに入る前などで、テンポを自由に加減して演奏すること。Aメロのことを言ったりもする。JAZZやスタンダードな曲に多い |
リット | だんだんゆっくり。演奏が終わりに差し掛かる最後のフレーズなどで少しずつ遅く、ゆっくりになって終わること。「最後はリットして終わろう」など |
フェルマータ | その音は、テンポから外れてたっぷりと溜めて伸ばしたりすること |
オブリ |
オブリガードの略
主旋律に絡めて他の楽器などで盛り上げたり、引き立てたりするフレーズ
合いの手のようなもの。おかず、とも言う
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ドンカマ | テンポを見失わないように、デジタル音など刻むクリック音 |
シンコペ | シンコペーションの略。 簡単に言うと、前の拍のウラにアクセントをもってく奏法。 |
ウラ | リズムには表と裏があり、1・2・3・4のリズムに合わせてバスケットボールをドリブルしていたとしたら、床に向けて叩く方がオモテ。
床から跳ね返ってくる方がウラになる。
1と2と3と4と〜の「と」にあたる部分。 その裏のリズムを感じ表現できることが大事。
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ソロ | 間奏などでギターやピアノなどの楽器がリードを取り、主旋律を奏でること。 |
キメ | 演奏の途中でメンバーが一緒になって決まったリズムをあわせてフレーズを演奏すること |
タメ | 「もう少しタメて」なんて使うが、その音をたっぷりとって〜みたいな意味 |
くう | リズムをちょっと食い込みように先にとること。シンコペーションのことだったりも、、、 |
フェイドアウト | 通常の演奏状態からボリュームを少しずつ落として消えていくこと |
フェイドイン | フェイドアウトの逆。無音の状態から、少しずつ音を出して入ってくること |
リフ | リフレインの略。
同じコード進行やフレーズ、リズムパターンを繰り返すこと
|
フィルイン | 通常パターンとは違ったフレーズで、つなぎ目にアクセントをいれること。
「フィル」とか「おかず」ともいう。
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走る | 本来のテンポより先走って早くなってしまうこと。 |
③ボーカルに関する用語
ピッチ | 音程のこと。「ピッチが合ってない」なんて言われないように。 |
コーラス | ボーカルの主旋律(メロディー)に合わせて同じ歌詞でハモったり、「う〜〜」とか「あ〜〜」などの声で盛り立てること。 |
ユニゾン | 主旋律と同じ音(もしくは1オクターブ違う音)をボーカルと同じように歌うこと。 |
フェイク | 主旋律のメロディーを少し変えでアレンジしたり、変化をつけてくずしたりすること。 |
アドリブ | メロディーラインを大幅に変えて、自由に即興で歌うこと。 |
スキャット | ジャズなどで、歌詞ではない「シュバダバ」「シュビドゥビ」などという音で、バックの演奏に合わせて即興的に歌うこと。 ボーカルを一つの楽器に見立てて自由に表現する歌い方。 |
メリスマ | ゴスペル歌手などがよく使う、メロディーを独特の節回しをつけて表現する歌い方。 日本で言うなら演歌のコブシに近く、洋楽的コブシみたいな・・・笑 |
インプロビゼーション | スキャットは、ボーカル限定の即興のことを意味していて、 インプロビゼーションは、楽器も含め演奏における即興のことを言うらしい。 |
④各楽器のパートを表す表記名
ライブをやる際の各楽器、メンバーの表記についてまとめました。
SNSやブログなどで告知したり、お店のポスターやフライヤーなどに載せる際によく使われます。
もちろんそのまま書いても問題ありません。
ボーカル:〇〇
ピアノ:〇〇
の方が、誰にでもわかるし親切かなとも思いますが、よくある表記のしかたとしては、
Vo
|
ボーカル
|
Key
|
キーボード
|
Gt または Gu
|
ギター
EG はエレキギター、
AG はアコギ(アコースティックギター) |
Pf
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ピアノ
|
Dr
|
ドラムス
パーカッションは Per、カホンは Cajon
|
Cho
|
コーラス
|
Ba
|
ベース
|
Sax
|
サックス
|
などと表記することが多いです。
【2】楽譜が読めなくても大丈夫!これだけは掴んでおきたい<小節数>
楽譜が読めなくてもボーカルとしてバンド活動することは可能です。
・・・がしかーし! ボーカル初心者にとって一番困るのが困るのが、小節数。
ボーカルは、何はともあれ<小節数>の感覚をつかむことが大事です。
バンドなどの場合、一般的には譜面を見ながら演奏を進めているカタチが多いのですが、そうでない場合もあったりします。
その場合は、あらかじめ曲の構成など打ち合わせをして、例えば、
「イントロ8で歌にいって、間奏16ずつピアノとギターでまわそう。
そのあとテーマを繰り返してアウトロ16でリットね」とか、よく言ったりします。
この数字は小節数を表しています。16は、16小節の事です。
当然、楽譜が読めるのがベストですが、私も譜面は苦手(^^;)
楽譜があってもなくても、曲の構成を掴むことが大前提です。
(いつもそれを無視して、時には本番でさえ曲の構成を変えて歌ってしまう、
私のバンドのメンバーがこれを読んだら、吹いてしまうと思いますが・・・笑)
「間奏16で。」
カラオケだと決まった演奏が流れて、バンド用語や小節数が分からなくても、どのタイミングでボーカルが入ればいいかがわかりやすいですよね。
それと同じに歌おうと思っても、アレンジや楽器の種類が変わったりすると、必ずしも同じキッカケとは限りませんよね。
「トランペットのあのフレーズが鳴ったら歌!」なんて覚えていると、そのトランペットがピアノに変わって、しかも合図にしていたフレーズが別なメロディーになっちゃうと、もうどこから歌えばいいかわからない・・・なんて、タイミングを逃してしまうかもしれません。
そうなんですよー!!でもその「16」が一体どれくらいなのかがわからないんですよね〜
楽譜をきっちり目で追っていたり、真顔で指折り数えていればわかるかもしれないけど、それはカッコ悪いしね〜笑
楽譜を見て歌わないボーカルは、それを感覚的につかむ必要があります。
通常4分の4拍子の曲なら、ワン・ツー・スリー・フォー・とカウントした時の「1234」が1小節になるので、8小節だと、x8。
「1234」を8回繰り返すということになりますね。
その8小節の「くくり」がふた回し。で16小節ということになります。
たいていの場合キリのいいフレーズは、2小節、4小節、8小節、16小節となっている曲が多いです。
なので4小節単位、あるいは8小節単位で、掴んでおくと良いでしょう。
たとえば、Aメロ ひとくくりが、8小節とか16小節とか、Bメロのひとくくりが、8小節とか16小節とか。そんなふうに捉えてみるとわかり易いですよ(^-^)v
数えながら歌う。というのではなく、バックの演奏を聴いているとキリのいいくくりがわかると思うので、そのくくりとして感覚で掴んでいくと良いと思います。
その他にも、
「歌の終わりで2小節つけ足そう」とか。
「もう一度サビの4小節前からやってみよう」とか。
このように小節数はリハや練習の時もよく出てくるので、気にしながら聴いていきましょう。
あまり神経質になる必要はないので間違えても大丈夫(^-^) わからないときは合図を出してもらったり、遠慮しないで教えてもらいましょう!
また、セッションやオープンマイクなどの場合、ボーカルは基本的にバンド譜を用意しなくていけません。そういう場合は楽譜が読めるとスムーズに演奏できますよね!
よかったら【ボーカルライフ実践マニュアル】
❶カラオケとバンドボーカルを分ける6つの違い
❷自分に合ったベストなキーを設定する方法 も参考に(^-^)
まとめ
◆いくら歌が上手く歌えても、バンドとしてのマナーやルール、共通言語が理解できなくては、良いコミュニケーションが取れない。
◆そのためのバンド用語を覚えよう!これは覚えるだけ。
◆カラオケで歌うのとは違い、ナマの演奏にはいろいろ変化があるので、音楽的な知識も少しは必要。
これは慣れるだけ。
これは慣れるだけ。
◆大切なのは、小節数と全体のアレンジの流れをつかむこと。
◆もちろん勉強は必要ですが、とりあえず、小節数の感覚がわかれば楽譜が読めなくてもなんとかなる!!
歌うことを楽しんで(^^)