ここでは音程トレーニングについてその改善法を紹介します。
音程がわるい=歌がヘタ…と思っている人が多いようですが、必ずしも
音程が良い=歌がうまい…とならないのが、面白い点ですね。
確かに歌が上手いと感じる要素は「音程」ではないのですが、音程が悪いとそれだけで大きなマイナスになるのは事実。
それだけ音程って、歌のことをよく知らない人にもわかってしまう、”気になるポイントNo1”ってことでしょうか。
また、何かイマイチ…という理由が具体的によくわからないので、とりあえず音程があがってしまうのかもしれません。
それだけに歌う側も『何はともあれ、音程をしっかり』となるのだと思います。
そんな「音程」について、あなたはどう捉えていきますか?
そして今回は、タイプ別【音程チェック】もできるので、ぜひやってみてください(^-^)
*音痴でお悩みの方はこちらをぜひご覧ください。
【1】音程をちゃんと取らなくちゃ!!⬅︎これがダメ?
音程チェックの前に、音程について考えてみたいと思います。
はじめてレッスンに来られる方に「歌っていて、うまくいかないことや気になることって何ですか?」 と質問すると、ほとんどの方が「音程が取れていないし、、、」とおっしゃいます。
他にも問題点がいくつかあげられますが、何かと音程を気にされている方が多いようです。
確かに音程が合うだけで、歌のレベルが上がる場合もたくさんあります。
いい声もしているし、歌も結構イイ感じなのに、音程が。。。っていう場合はとくに。
そうじゃない場合でも、音程が合っていることはやっぱり大事です。
・・・でもそれって、本当に必要なのでしょうか。
結論から言うと、音程を改善するには、 <音程を意識した方がいい場合>と、<音程を意識しない方がいい場合>があると思います。 それは、その人の【意識のスペース】によって違います。 たとえばカラオケには採点機能がありますが、極端な話、 おそらく両者とも、「あ〜音程がとれなかった・・・もっと音程をちゃんととらなきゃ!」となるんでしょうが プロ級のBさんが「音程をしっかりとろう!」と意識しても、そのことで頭がいっぱいになることはなく、音程はすでにいろんなコントロールができている中のひとつなわけです。 つまり意識のスペースに余裕がある状態ですね。 ちょっとしたミスを修正できるように意識した上で、全体的な表現を目指して歌うことができます。 一方、自称オンチの Aさんの場合は、歌で表現するというレベルではなく、歌うことで精一杯。 あれこれ意識できないし、この状態では音程をきっちり正確に歌っていくことが最優先なワケです。 では、<音程を意識しない方がいい場合>というのは、どんなタイプでしょう。 たとえば、 などなど。 実際レッスンにこられる方は、このように感じている人が多いんですね。 この場合、その人の【意識のスペース】によっては、音程をしっかり意識した方が良い場合と、あまり音程を気にしないで歌った方が、ステキに歌える場合があるのですよ。
「音程をしっかりとろう」と思うことで、あなたの頭の中には「♪」音符が並びます。 そうすると何とも無味乾燥で無表情な歌になってしまったり(>_<) メロディーにのせて歌詞に思いを込めているつもりでも、結局あたまの中の「点」を追いかけることで精一杯になってしまいます。 レッスンでも時々、どうも音程が不安定でイイ感じで歌えないときに、「もっと音程を意識して」と言うと、逆に意識しすぎて、他のことがおろそかになることがよくあります。 そんなとき、「音程を意識しないで言葉(歌詞)を伝えるように歌ってみて」というようなアドバイスした方が、歌がずっと良くなることが多いんですよ〜。 確かに音程も大事ですが、「音程をちゃんととらなきゃ」という意識のあまり、余計力が入ってぎこちなくなっては意味がありません。 なので大事なのは、 2つ目は、音程を気にしすぎると、いちいちビクビクしながら加減して声を出してしまいます。 この“一定の圧力”というのは、いわゆるチカラではありません。 ある程度の勢いがあると、声をスムーズを使っていきやすいのですが、『点』で歌ってしまうために勢いがなくなり、かえって高い音に届かなかったり、低い音がフラフラたりしてしまいます。 それこそが、さらに音程がとりにくくなってしまう原因にもなるのです。 上手い人の歌には“流れ”があります。 気持ちよく声を使っていくためにも「流れ」が必要! 流れができると音程も取りやすくなり、たとえ少々ハズしても気にならなくなります。 何よりビクビクしながら声を出していては、しっかり歌っていくこともできないし、声も使いづらくなってしまいます。 もう一つは、音程ばかり気にしていると、歌全体が小さくなってしまうことです。 声のボリュームもそうですが、かりに完璧に音程がとれたとしても、あまり印象に残らない、小さくまとまった歌になってしまいます。 このような歌は結構多く、音程も悪くないし、声もまぁいいのだけど、う〜〜〜ん。。。 なんていうか・・・「普通」。 カラオケなどでも何を歌ったのか、いつ歌ったのかわからない「存在感のない歌」になってはいませんか?
あなたの歌に【普通】という言葉を言わせてはいけません(^-^) もしあなたが、1にも音程、2にも音程!というレベルでないのなら、「音程」を一番に優先させなくても大丈夫です。 どうせ歌うなら、ちょっとくらい音程を外しても印象的で魅力的な歌がうたいたい! そのためには、一つ一つの音符を気にしないで、
音程は音程で、ボイトレの時に正確に合わせられるようにきちんと声を調整してください。 音程改善のためにも、ボイトレは大事です。 頭でイメージした音を声帯で鳴らすことができなければ、「あれ、思っていた音となんか違う・・・」ってことになってしまいます。 これは声帯のコントロールの問題ですが、単純に音に慣れたり、音感を養うためにもぜひオススメ!! その方が音程のズレは解消されることが多いので、その感覚をつかんだたら、意識を少しずつ変えていくといいと思います。 【意識のスペース】に余裕ができてきたら、もっと歌に集中して細かくきっちり歌っていくことが必要になってきます。 お待たせしました!さてここでは「音程」に関してあなたの問題をチェックできます。 音程がフィットしない原因は、人によってもレベルによってもいろいろあります。 その一つひとつを把握して、しっかりコントロールできるようになることが最終的な目標なので、まずは 自分がどんなん状態で、どう改善したらいいかをチェックしてみましょう。 以下のA 〜D の質問について、一番当てはまる項目が多いブロックはどこですか? 【Aブロック】 【Bブロック】 【Cブロック】 【Dブロック】 さて、いかがでしたか? あなたは、A〜Dまでのどのタイプだったでしょうか? 「音程が取れない」と言っても、その原因や症状は様々です。 次回は、それぞれタイプ別に見た、音程改善のポイントと具体的な意識の仕方や練習法についてお話しします。 お楽しみに(^-^) ◆「音程」を意識するときは、自分の【意識のスペース】がいっぱいにならないように気をつける
でもレッスンをしていると、必ずしもそうではないって感じることが多いんですよ〜
歌が苦手で、音程がうまく取れない Aさんが歌おうと、カラオケバトル並みのお上手な Bさんが歌おうと、
採点の音程バーから外れると、どちらも同じように「音程が外れた」となるワケですよね。
この二人の音程の外し方は、全然違いますよね。
意識のスペースが音程だけになっても問題ないため、<音程を意識した方がいい>わけです。 ・歌はそれなりに歌えるけど、なんとなく音程がずれてしまう人や、
・声がうまく使えなくて思ったように歌えない人や、
・音程が外れているのはわかるけど、どうしていいかわからない人、
・何が原因かわからないけど、なんかイマイチでつまらない歌になっている人
❶ 音符♪という「点」で頭の中がいっぱいになる
楽譜のことがわからなくても、あたまの中は高低をイメージする音符のような「点」たどりながら歌ってしまいます。
一度にいろんなことができなくて、一つ意識すると他のこと忘れるって言うか・・・(^^;)
自分の【意識のスペース】どれくらいあるか?ということです。❷ 遠慮がちな歌になってしまう
そうなることで、歌うときにとっても重要な“一定の呼気圧”(プレッシャー)が上手くかからなくなってしまうのです。
もちろん音程もしっかりしていますが、流れがあるから歌に気持ちがのっかって、それが聴いている人に届くのです。❸ 可もなく、不可もなく。。。。
【2】音程ばかりに神経質にならずに、のびのびと。
あなたがもしそう思っているのでしたら、音程という「点」で歌わずにフレーズという「線」で歌ってみることです。
点(♪)と点(♪)を結ぶ線(~~~~)で歌えるように練習してみましょう。
ただ歌う時は、音程のことで頭がいっぱい一杯にならないように、のびのびと自信を持って、流れる様なフレーズで歌ってみましょう。【3】あなたの音程のタイプをチェック!
□ 歌うと周りの空気が変わったり、音程が外れていると指摘されたことがある
□ 音程が合っているのか外れているのか、自分ではよくわからない
□ 例えば「ド〜ミ〜」や「ド〜ソ〜」など音程の幅がイメージできない
□ ある音に対して、もうひとつの音が高いか低いかわからない
□ 声を出さずに、頭の中でメロディーをならす(イメージする)ことが出来ない
□ 楽器の経験がほとんどない
□ ピアノなどで突然音を出されると、その音が取れないことがある
□ 歌はとりあえず大丈夫!でもボイトレだと音程を合わせるのは苦手
□ キーチェンジすると音程がよくわからなくなったり歌いにくくなる
□ 音楽を聴いていても楽器の音があまり入ってこない
□ ハモられると音程がわかなくなり、ひっぱられてしまう
□ 音程がズレるとわかるが、その直し方がわからない
□ 音程が外れることもあるが、気をつければちゃんと合わせられる
□ 特に音程が外れているわけではないのにカラオケ採点ではバーから外れていることがある
□ 音程はわかっているのに声が出しにくい部分があり、ブレてまうことがある
□ 高音で音程が届かず、声がうまく出せない時がある
□ メロディーラインによって声がふらついて音程が合わないことがある
□ カラオケでは歌えても、伴奏がなくなるとキーや音程がずれていく
□ 歌っている最中に、どこでどのくらい音程が外れたか自覚できる
□ コーラスのハーモニーなど、それぞれのパートがだいたい聴き分けられる
□ 曲のコードなどもある程度、耳コピできる
□ 頭の中で演奏を鳴らしながら歌っているのがイメージできる
□ メロディーをくずしたり、演奏に合わせてフェイクなどができる
□ 即興ができたりアドリブで歌えるまとめ
声帯のコントロールにのためにも音感を鍛えるためにも大いに役立ちます!