音程をよくしたい!タイプ別に見る問題点と対処法とは

音程を合わせる

 

音程が取れないと言っても、それがどの程度なのか?によって音程を外してしまう原因も、問題点もさまざま。

前回の「音程をよくしたい!自分に合った対策をチェックしてみよう」では、
音程についての捉え方をお話ししてきましたが、「音程が悪い」ことをひとくくりで考えるのではなく、まずは自分がどの状態なのかを知ることがファーストステップです。

また、どうすれば音程をハズすことなく安定した歌が歌えるのか?も、そのタイプによって、意識の仕方や対処法が全然違ってきます。

今回は、音程に関するチェックシートを使い、タイプ別にみる「音程が取れない問題点とその対処法」についてお話しします。
自分にあった解決策を見つけて、改善を目指しましょう。

 

【1】まずは音程チェック。あなたの問題点にフォーカスしよう!

前回のチェックシートをもう一度。

以下のA 〜D の質問について、一番当てはまる項目が多いブロックはどこですか?
「音程」に関してあなたがどの程度なのかがチェックできます。

【Aブロック】
□ 歌うと周りの空気が変わったり、音程が外れていると指摘されたことがある
□ 音程が合っているのか外れているのか、自分ではよくわからない
□ 例えば「ド〜ミ〜」や「ド〜ソ〜」など音程の幅がイメージできない
□ ある音に対して、もうひとつの音が高いか低いかわからない
□ 声を出さずに、頭の中でメロディーをならす(イメージする)ことが出来ない
□ 楽器の経験がほとんどない

 

【Bブロック】
□ ピアノなどで突然音を出されると、その音が取れないことがある
□ 歌はとりあえず大丈夫!でもボイトレだと音程を合わせるのは苦手 
□ キーチェンジすると音程がよくわからなくなったり歌いにくくなる
□ 音楽を聴いていても楽器の音があまり入ってこない
□ ハモられると音程がわかなくなり、ひっぱられてしまう
□ 音程がズレるとわかるが、その直し方がわからない 

 

【Cブロック】
□ 音程が外れることもあるが、気をつければちゃんと合わせられる 

□ 特に音程が外れているわけではないのにカラオケ採点ではバーから外れていることがある
□ 音程はわかっているのに声が出しにくい部分があり、ブレてまうことがある
□ 高音で音程が届かず、声がうまく出せない時がある
□ メロディーラインによって声がふらついて音程が合わないことがある
□ カラオケでは歌えても、伴奏がなくなるとキーや音程がずれていく

 

【Dブロック】
□ 歌っている最中に、どこでどのくらい音程が外れたか自覚できる

□ コーラスのハーモニーなど、それぞれのパートがだいたい聴き分けられる
□ 曲のコードなどもある程度、耳コピできる
□ 頭の中で演奏を鳴らしながら歌っているのがイメージできる
□ メロディーをくずしたり、演奏に合わせてフェイクなどができる
□ 即興ができたりアドリブで歌える

 

* 当てはまらない場合もあると思いますが、楽しみながらチェックしてみてください。
A➡︎B➡︎C➡︎D と、どんどんレベルアップしていくので、いま現在当てはまるブロックと、その次のブロックも参考に。

 

【A】「音程」よりも声を出して歌うこと。まず「音」に慣れよう!

*Aのブロックで当てはまるものが一番多かった方。

歌うことがお好きでこのブログをお読みになっている方なら、Aタイプの方は少ないと思います。
ですが、レッスンにも「歌が苦手で音程が全然取れず悩んでいる・・・」という方が1割くらいいらっしゃいます。

Aタイプの中には、いわゆる「音痴」と言われるような、歌っていてもほとんどの音程が合っていない方もいますが、そこまでではないにしろ、歌や楽器の経験が少なく「自分は歌がヘタだ」と思っている方が多いです。

大抵はレッスンで音に慣れていくと、かなり改善されることが多いです。

 

【Aタイプの方の原因と対処法】

①音を聞くことや歌うことに慣れ程なので、まずは慣れることが大事
②普段からあまり声を出していない方が多いので、積極的に声を出していく
③楽器の経験がない方が多いので、楽器の音に合わせて声を出す練習をする
④自分の声に意識が向いていないので、もっと自分の声をよく聞くこと
⑤なるべく普段使わないような高い声を出してみる(力が入った強い声ではなく、軽くてやわらかい裏声で)
⑥音程のイメージができていないので、音の【高低】をイメージしながら歌ってみる

 

Aタイプの方は、声を出すことや音に合わせることに慣れていない場合が多いので、音に合わせて声を出す!
という経験を積んでいくことが重要です。

たとえば、ピアノで弾いた音を同じように声に出してみる、というような音感トレーニングが必要です。
地味ですが、ゲーム感覚で楽しんでやるといいですね。

 

高橋
僕もレッスンで音感トレーニングをやっているうちに、ずいぶん音を聞きわけられるようになりました。

ささきひとえ
そうですね。楽器の経験がない方はもちろん、ある程度、歌える方でもこういう音感トレーニングは良い練習になります!

 

また、積極的に声を出していく必要があります。

普段から声が小さかったり、声のバリエーションが少なかったりするので、あえて普段使わないような高い声や色んな表情の声を出してみることで変わっていくと思います。

ニガテ意識から、ずっと歌うことを避けてきたので、音程を外しても安心して歌えるようにレッスンしていきます。
そうすると歌うことの抵抗感がうすれ、楽しめるようになってきますよ(^-^)

 

そして、音の【高低】をイメージしながら歌ってみることです。

次のメロディーは、この音よりどれくらい高いか?どれくらい低いか?という音の幅をイメージしながら歌ってみましょう。

地道な音感トレーニングとピアノに合わせてボイトレしていくだけでも、ずいぶん良くなる生徒さんもたくさんいます。

*ただ、聴覚機能不全というような「治療」が必要な場合もあります。その場合は一度専門の医療機関に相談に行かれるとよいでしょう。

音程トレーニング

 

【B】自分の声をよく聞いて、音程を合わせていくことが大事

*Bのブロックで当てはまるものが一番多かった方。

音程がハズれているのは何となくわかるのですが、どうしたらいいのか細かいことまで意識できていない状態です。
歌に自信が持てずあまり楽しめないという方が多いです。

 

その他こんなことも。。。

・歌い出したものの、音程が合っているのか判断できず、不安
・メロディーを覚えるのが苦手
・自分の歌を録音して聴いてもどこで音程が外れているか、あまりわからない
・人の声だと聞き取りやすいが、ピアノで音を出すと音程がわかりづらい
・歌うとそんなに音程がズレないのに、ボイトレだと音程がわからなくなってしまう
・マイクを使うと音程が取りづらく、何を歌っているのかよくわからなくなる

 

Bタイプの方は、やろうとしていることとやっていることが、あまり一致していない場合が多いので「バックの音をよく聞いて」と言われても、かえって聴く意識が分散されるだけです。

 

陽子
まさに私がそうでした!バックの音を聴こうとすると余計にわからなくなって、カラオケの音量を下げて自分の歌に集中すると、音程も取りやすくなりました。

ささきひとえ
ボイトレで音程が取りにくい時も、ピアノの音を聞くのではなく、まずは【自分の声】に集中するといいですよ。

彦丸
歌よりもボイトレの方がはじめは音程とりにくかったよ。
とくに、ひとつだけ突然出された音を正確に発声するの、アレ難しいんだよね〜。

 

まずは自分の音を聞くこと。
なんとなく探りながら音程を合わせる人が圧倒的に多いようですが、音感トレーニングをやることで改善されます。

ボーカリストとして歌っていくのであれば、音感的にも発声的にも、ある音をひとつだけ弾いて、その音を「あーーーーーー」ときっちり声に出せることは、最低限必要です。(当たり前に思えますが、意外に少ないのが現状です。)

 

【Bタイプの方の原因と対処法】

Bタイプの方の特徴として、楽器の音に慣れていない方が多いので、いつも心がけたいことは。。。

①音楽を聴くときは、楽器の音を意識しながら聞くようにする
②シンプルで歌いやすい曲を選んで歌う
③全然あっていないキーで歌っている人が結構いるので、必ずキーを合わせて歌う
④自分の歌を録音して、録音した自分の声に慣れる
⑤とくに高音などで力が入らないように歌う練習をする

音程に関しては、

①スケール(音階)に合わせて声を出すボイトレはおすすめ!
②音感トレーニングはとても有効!!
③歌うときは、まずハミングでメロディーを歌ってみる
④見本となる歌(その曲を歌っている歌手の声)を頭の中でイメージしながら、それに合わせて歌う

それができたら、

⑤自分の声(歌)に集中して、【音程】をよく聴きながら歌う

⑥カラオケの採点機能で音程をチェックしながら歌う

 

Bタイプの方は、
カラオケの採点機能を使って、音程をチェックする練習はオススメです。

また、マイクだと音程が取りづらい場合は、始めはマイクを使わずに音程を確認する練習を。
次にマイクに慣れるように練習していくといいでしょう。

 

音程を意識して歌う

【C】ブレない声のコントロールで音程をフィットさせよう

*Cのブロックで当てはまるものが一番多かった方。

・・・とはいえ、実は「かくれBタイプ」の方がたくさんいます。
Cブロックでのチェック項目が一番多くても、自分の状態が把握できていない方は、Bタイプを参考に。

 

さて、Cタイプの方は音程の問題というより、さらに歌唱力を高めるために細かい部分の修正が必要になってきます。

不本意に音程がブレてしまうのを解決できて、きっちりコントロールできるように調整すること。

つまり、音程のフィット感ですよね。

カラオケも楽しめますが、自分が歌うことでさらに輝けることを知っている方です。
レッスンに来られるのもこのタイプの方が多いです。

 

【Cタイプの方の原因と対処法】

このタイプの方が音程を外してしまうのは、

①声が上手く使えない部分があり、不安定になってしまう
②高音で力が入って音程が届かないことがある
③フレーズの歌い回しがうまくコントロールできず音程が決まらないことがある
④中音域で声が安定せず、音程が揺れたりブレたりする
⑤感情や力が入りすぎて、重くなり、音程が定まらないことがある
⑥音程のアップダウンの激しいメロディの曲や、難易度の高い曲を好んで歌う(笑)

などでしょうか。

とくに最後は大きくうなづいちゃったでしょ?

 

・・・で、対処法は、Bタイプとは違います。

Cタイプの方は、歌っていく中で、細かい部分が雑になっていたり、声の使い方が上手くいかない場合が多いので、

①正しい声の使い方を学んで、具体的に細かくイメージしながらボイトレする
②歌いながら、自分の声を正しく聴く
③同時に歌以外の演奏も聴く
④細部を意識しながら歌えるようにする

ということが重要になってきます。

 

中でも声については、
実践的なボイトレをやることで、かなり改善されるし実力アップにつながります。

 

そして、②に関しては、
Bタイプの「自分の声を聴く」というのは、単純に出している音程のことですが、
Cタイプの場合、「自分の声や歌を、客観的に聴く」ということです。

とくに歌っている時は、みなさん
「自分の歌っている体感」で歌っているので、自分の声(歌)が正しく聞き取れていません。

 

ささきひとえ
たとえば、「もっと声出さなきゃ!」とか「サビで盛り上げなきゃ」と思いすぎてムダな力が入っていたとしても、自分的はボリュームアップしていると勘違いしたり、パワフルに歌えていると思ったり。。。

ryo
自分もです(^^;) ついつい力んで叫んでればメンバーも納得してくれたりして。
とくにリハは音程が合ってるかどうかさえ聞こえない。。。感覚だけで歌ってる感じです。

 

感覚で歌うって、良いように思えるけど、今の段階ではあまり良いとは言えないんですよ(^-^)

なぜなら、必ずしも「体感」が合っているワケでなく、どちらかというと間違っていることの方が多いからです。

ささきひとえ
実際は力が抜けていて「意外にラク〜〜」って時の方が、マイクに声が乗りやすくしっかり聞こえていたりして。
なのでまずは、自分の声を正しく聞けるように意識を集中させることですね。

 

「自分の歌っている体感」ではなく「実際に聞こえている音」を基準に歌おう。

 

さて、ここにきてやっと、「③バックの演奏の音を聴く」・・・というのが出てきました(笑)

一般的にはこの③がよく言われますよね。

以前わたしも、音程が合わない人に対して「もっと演奏を聴くように!」と言っていたのですが、それは間違っていました。

 

Aタイプ、Bタイプの方は、歌いながらバックの演奏を聴く余裕がない場合がほとんどなので、自分の歌に集中して歌うことです。

また、たとえば音程を意識すると、そのことで頭がいっぱいになり他のことがあまりできなくなるようでは、Bタイプと言えます。

Cタイプの方でも、意識のスペースに余裕がないと、冷静にバックの演奏を聴きながら歌うことは難しいですよね。

なので、自分の意識のスペースを見ながら、演奏と自分の歌とのバランスを取っていくことが大事です。

もちろん歌う時は、頭の中で原曲の歌手の歌声が流れているのではなく、自分の歌のイメージを持って歌いましょう。

そしてやっぱり録音は大事。

録音した自分の歌を聴いて、初めて細かい点に気づくという場合も多いので、ぜひ録音してください。

なんとなく歌っているのではなく、どれだけ丁寧に歌えるか。
丁寧っていうのは、お行儀よく真面目に歌うってことじゃなく、できるだけ細かい部分を意識してコントロールできるように、ということです。

DタイプへSTEP UPするための課題は、「細かい部分を意識できる」とこです。

 

細かい音程

 

【D】音程で歌わない

*Dのブロックで当てはまるものが一番多かった方。

Dタイプはもう自由に歌える方だと思うので、音程に関しては、たとえ外しても特に問題ないと思います。

いろんな意味でコントロールできるDタイプを目指す!という意味で、目標とすべきポイントは、

・メロディーの【高低】で歌わない
・自分の歌や演奏を正しく客観的に判断する
・感覚を研ぎ澄まして歌う

ということでしょうか。

 

これは、音符(メロディー)、つまり音程を無視するのではなく、優先順位の問題なんですね。

Bタイプ、Cタイプの方はほとんどが音程の高低をイメージして歌っています。
Bタイプはそれでもいいのですが、Cタイプの方は、音符で歌わないことが次へのステップ!!

自分は音程優先ではない。。。と思うかもしれませんが、かなりの人が音程優先で歌っています。

ちなみにDタイプの方は、ほとんど音程を意識していないと思います。

全然気にしていないのではなく、音程の【高低】でメロディを捉えていないということです。

言葉だったり、感覚だったり、キモチの流れだったり、リズムやノリなんかが優先されているのではないでしょうか(^-^)

 

アヤ
だから自由にフレーズを変えられたり、自分なりに歌い回しができたりするんですね!

ささきひとえ
そうですね。話すように歌っているってことですよね、難しい〜〜〜けど(笑)

 

そして音程はもちろん、自分のやっていることを正しく客観的に判断できるようになることです。

冷静に判断し、正確にコントロールする!

そんなふうに自由にカッコよく歌えるようになりたいものですね。

 

まとめ

◆Aタイプの方は、とにかくいろんな声を出すことや、歌うことに慣れること。メロディーの【高低】をイメージして歌おう

◆Bタイプの方は、まずはハミングで歌えるように。 見本となる歌声をイメージしながら、自分の声(歌)をよく聞いて歌おう

◆Cタイプの方は、声の使い方をマスターする。細かい部分をコントロールできるように具体的なボイトレをする  
 自分の「歌っている感」ではなく、「実際に聞こえている歌声」を基準に歌おう

◆Dタイプ(を目指している)の方は、音程で歌わず、自分の歌や演奏を正しく客観的に判断しながら、感覚を研ぎ澄まして歌おう

音程を合わせる

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