心に響く伝わる歌をうたうために、あなたが意識すべき5つのポイントとは

伝わる歌
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伝わる歌が歌いたい。上手いだけじゃなくて、人の心に響く歌が歌えたら。

これには、歌うことに向き合って歌い続けている方の多くが共感すると思います。
私自身も同じです。自分の歌で聴く人を感動させられることができたら、本当に幸せですよね。

そう願って日々、練習を重ね、どうしたら伝わる歌い方が出来るのか?をあなたも探していることでしょう。

よく言われているのは、
心に響く歌や伝わる歌い方をするには、リズムや声量、音程、いろんな歌唱テクニック、歌詞を理解すること、メリハリをつけて歌う・・・・などがあげられています。

もちろん、そこは大事ですよ。
そういう技術がなければ、やっぱり形になりませんから。

 

でも、本質はそこにはありません。

本質はいつも、ものすご〜くシンプル!!

で、ここでは他の皆さんがおっしゃっているような「テクニック的なこと」ではなく、
もう少し本質に迫ってみたいと思うワケです。

これを知るだけでも、あなたの歌が大きく変わるハズです。

 

伝わる歌

 

【1】伝わる歌をうたうには、目的を果たさなければならない

 
 
「伝わる歌がうたいたい!」と言うわりに、多くの方が歌う時に一番気にすることは「ちゃんと歌えるかどうか」ということ。
 
 
たとえば、友達の結婚式で歌うことになったとした場合、
普通の人は、とにかくちゃんと歌おう!という思いで本番に臨むのが精一杯かもしれません。

なので、「ちゃんと歌うこと」をゴールにしてしまいまがちです。

もちろん人前で歌うのですから、それなりに歌えなければ自分の中でも大きな不安になりますよね。
なので、気になるようなら練習しましょう!

ある程度歌える人は「上手く歌わなきゃ・・・」が頭の中を支配します。

ささきひとえ
ライブはもちろん、イベントなどで歌う時は、何だかんだ言っても、上手く歌わなきゃ!って思っていませんか?

陽子
伝わる歌が歌うたいなら、そこがゴールではないってことか。。。

 

確かに最高のパフォーマンスをすることが自分の目標であり、それによって感動を与えらるのなら素晴らしい!
プロなら当然ですよね。

でも「伝わる歌がうたいたい!」という場合は、その前に大切なポイントがあります。

それは、そのイベントの目的を果たすことです。

 

歌うことで、聴く人に喜んでもらうこと。
それがゴールではあるのですが、私たちが歌う場合、自分のファンで埋め尽くされるライブなんてあまりありませんよね。

むしろ自分のことを知らない人たちを前に歌うことの方が多く、完全アウェイな場もあるハズ。

たとえば結婚式なら、あなたが歌うことで二人の幸せを願う気持ちが伝わり、みんなが喜びで満たされるように。
そのための選曲とメッセージが大切になってきます。

老人ホームなどの慰問なら、お年寄りが懐かしく思える曲でほっこりしてもらい元気になってもらうことが狙いですよね。

かりに世界的に有名なラッパーがクールなラップをやっても、おばあちゃんたちの心には全く届きません。笑

つまり、演奏やボーカルとしてのクオリティー以前に、ゴールがどこか?
が大切だということです。

鼻水すすりながら歌う新婦のお父さんの歌は、たとえ音痴でも感動してしまうものです。
そこにいる人たちの心に響く「伝わる歌」なのです。

 

伝わる歌

 

もし、自分が上手く歌うことが最大の関心ごとになっていたとしたら、
その前に、TPOと、聴き手を理解することも大切にしてしてみては(^^)

 

【2】なぜ伝わらないの?だって伝えてないもん!

 

伝わる歌って言っても、自己主張しすぎる押し付けがましい歌をお勧めしているのではありません。

「伝えたい伝えたい!」っていう歌はちょっとウザいし、本来はあえて伝えようとしなくても自然に伝わるものでもあるからです。

当然、話していていても歩いていても、その人らしさっていうのは必ず現れてきますよね。

でも歌を通して、いい意味で聴くの心に届く歌をうたうには、ただ歌っているだけでは伝わりません。

どうして伝わらないのか?それは誰にも向かっていないから。

 

レッスンでも初めのうちは、独り言のようにどこにも向いていない歌や、自分だけで完結している人はたくさんいます。

人前で歌う経験がない方にとって、聴き手をイメージすることは難しい場合があるかもしれません。

 

陽子
そうなんです!
自分が歌うことに精一杯だとそれだけで余裕もないし、とにかく歌詞とメロディーをおっかけるだけになってしまうこともあります。

ささきひとえ
そこから抜け出して自分の歌を歌うためにも、技術が必要だけどね!

 

「聴き手」とは、直接そこで聴いている人たちのことだけではなく、歌の世界の中の「相手」も含まれます。

歌の世界の中の「あなた」を、
どれだけリアルにイメージできて、その相手に向かって歌えるか?
がポイントです。

 

心に響く伝わる歌をうたうには?

 

【3】歌を聴かせるのではなく、何を見せるか

 

伝わる歌を歌うには「上手くなければならない」と思っていませんか?

確かに下手より上手いほうが絶対にいい!
けどオーディションでもない限り、あなたがどれだけ歌が上手いか?なんて、聴き手にとってはあまり関係ありません。

 

ryo
マジっすか?!オレの実力でもいけるってことですよね!!

 

ある人にとってはヘタ、、、と言われるような歌でも、ファンにとっては伝わる歌の何モノでもなく、最高だと感じさせてしまうのはなぜでしょう?

それは、リスナーは歌以外の付加価値を得ているからです。

つまり歌は上手い下手ではなく、耳に入ってくる情報だけではありません。

五感のうち一番多くの情報をキャッチするのは視覚(目)ですが、
リスナーはあなたの歌を目で聴き、耳で音を感じています。

見た目も大事ってことですね。

 

ryo
なら、ワンチャンいけんじゃね? オレの場合、付加価値に集中した方がいいってことですよね?

ささきひとえ
ryoくんの場合、練習もっと頑張って。。。。(^^;)

 

たとえば『今の音、ミックスボイスで上手くつなげなかった?』とか、『歌い出しの発音がリズムからずれてポジション落ちたんじゃない?』とか、『サビの高音で力が入ってフラットした。。。』とか 『ロングトーンでビブラートのタイミングがちょっと早かった!』

な〜〜んて、普通の人は誰も意識して聴いちゃいません。笑

それを感じてるのは自分だけです。

ファンやあなたの歌をわざわざ聴きに来てくれた人、あるいは先生や関係者は別として、

ほとんどのリスナーは、ただ、な〜んとな〜〜く聴いているのです。

 

伝わる歌

 

陽子
あ〜〜〜だとしたら衝撃の事実!!!
じゃあ今まで練習してきた意味は一体。。。

ささきひとえ
大丈夫!その細かい練習が、なんだかイイ感じ!か、う〜〜〜ん(-_-)・・・の違いになるのですから。

 

つまり、実際の歌を細かくチェックしているのではなく、全体的な雰囲気を感じているワケです。

だからこそ、

自分がどれだけ歌えるか?という意識ではなく、歌うことで聴き手に何を残せるか?が大切なのです。

このことがわかっていれば、伝わる歌を歌うにはどうしたらいいか?が見えてくるかも!(^^)

 

【4】伝わる歌は、つながる歌

 

情報は、伝える側にもよりますが、受ける側によっても大きく変わってきます。

同じことを言っても、説得力のある人が言うのとそうでない人が言うのとでは、全然伝わり方が違いますよね?

つまり【誰から聴くか?】はとても重要。

私は音楽もある種の情報だと思っています。

たとえば1曲の「サウンド」という情報を、どれだけキャッチできるか?
どうキャッチするか?

自分が大好きな歌手や応援しているボーカルさんだったりすると、無条件でその人の歌は好きになるワケですよね。

その人がどう伝えようと、受け取る側は好意を持って受け止めるし、嫌いならよっぽどじゃない限り興味を示しません。

あなたが歌うとき、あなたのファンでいっぱいならその関係性において条件は整っていますが、そうでない場合はできるだけリスナーと繋がることが大切。

それには、自分から心を開いてリスナーに向き合っていく必要があるのです。

 

伝わる歌

 

【5】曲の世界を伝えられるリアリティーが重要 

 

伝わる歌を歌うには、自分の歌で人を感動させるには、
「歌詞の意味を深く理解しなければならない。」・・・って、よく言いますよね〜?

けど、私はそんなに大事だと思ってません・・・(^^;)

なぜなら、自分なりに理解した歌詞でも、それが作者の真意かどうかは別だと思うし、自分で作った曲を歌う場合も、その意味が正しく聴き手に伝わるとは思えないからです。

その必要もないしね。

それに必ずしも歌詞だけに感動するのではありませんよね。

 

陽子
なんかわかんないけどカッコイイ!!とか、なんて綺麗な声なんだろう!
歌うますぎ!とか、歌っている時の表情が素敵とか、そういうことも結構ありますもんね。

ささきひとえ
もちろん、歌詞はどうでもいいと言っているのではありませんよ〜。
自分なりに理解する必要はあるけど、歌詞の意味を理解したから人に伝わるかと言うとそうではないので。

 

そして、伝わる歌が歌いたいと言うからには、あなたが歌った時点で、その歌の世界はリスナーのもの。

聴き手がどう受け止めても、聴き手の自由なのです。

聴き手は、あなたの歌から感じる世界(得る情報)を元に、自分の感性と経験と、想像力で受け止め、共感するのですから。

だからあなたは、より多くの情報を歌に乗せて発信する必要があるわけです。

たとえば、声の変化や息づかい、立ち居振る舞いなどなど。。。。。。。。

そうやって表現で彩っていくことで、その曲の背景にあるものが感じられるようになってきます。

「この人こんな恋をしてたんだ。。」とか、「そうだよね。私もそう思う!」「その気持ちわかるよ〜そういうことあったな〜」とか。

そういう【共感】があって、初めて伝わるのです。

 

伝わる歌

 

花嫁のお父さんの歌にもらい泣きしてしまうのは、娘を思う父の気持ちがわかるからです。

だからといってあなたがその歌の世界をすべて実体験する必要はありません。
曲の世界を伝えられるリアリティ。そして演技力。

そのシーンがイメージできていない棒読みのセリフでは伝わりません。
そこにあなたのリアリティーがなくては!

 

とはいえ実際は、気持や感情はあるんだけど、それを上手く歌にのせて表現できない場合もありますよね。

表現豊かに歌うには、もちろんそれなりのテクニックも必要だということは忘れないで下さいね。
ただ、テクニックがあるから、伝わるのではないということも。。。。

今回は、伝わると歌を歌うために必要な、本質に触れてみました。

私も自分らしく、聴く人の心に触れる歌が歌えるように精進します!

まとめ

 
◆ゴールが何か?聴き手を理解し、その相手に向き合うこと。
◆リスナーは目で聴いています。何をのこせるか?歌唱力だけではない付加価値を残す。
◆聴き手と繋がるために自分から心を開くことが大切(^^)
◆曲の世界を伝えるためにはリアリティーが必要。そのためには演技力、共感を得ること。
伝わる歌
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4 件のコメント

  • こんにちは。一度ささき先生のレッスンを受けてみたいのですが、可能ですか?無料のネット配信のレッスン動画は見せていただきましたが、なかなか難しく、やはり実際にお会いしてレッスンを受けてみたいのです。

    • コメントありがとうございました。
      私は札幌でレッスンしているのですが、東京と大阪ではWSをやっています。
      もしどこかに近ければ、何かの機械にお会いできると嬉しいです。

      ちなみに次回東京でのWSは、11月117.18日です。メルマガを通してご案内させていただきますので、よかったらぜひ!

  • 本当に難しいですよね、歌うって。
    少しジャズを習いに行っていましたが、先生がOKを出してくれても、納得できないんです。
    歌になっているように思えないんです。
    先日カラオケで久々に歌う機会があった時、「百万本のバラ」だけはなんとか歌になっていたなって思うけど、他はイマイチやったなぁと思います。
    テクニックもさることながら、気持ちの置き様が影響するみたいですね…。

    • コメントありがとうございます。
      そうなんですよね。意外と客観的に見た時の歌と、自分の中で感じている歌は、違うんだと思います。
      また、理想をどこに置いているかにもよります。
      すごく高いレべルを見ていると、そこに追いつかなくて足りていない自分にダメ出しばかりしてしまうので、
      理想をちゃんと持ちながらも、今の自分よりも次の一歩先を合格ラインにして、一歩ずつ良くなっていくといいと思います。

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