喉は開くな。
というと、「え〜??喉は開くんじゃない?
ボイトレの先生にももっと喉を開いて!って言われるし、実際ノド開いて太い声で歌いたいし・・・」
というギモンをお持ちになった方も多いと思います。
あなたは「喉を開いて」と言われた時、 どこを、どう、開こうとしますか?
今回は「喉を開く」と言われているその正しい理解と使い方、実際に高い声で喉が締まらないようにするにはどうしたらいいか?4つのポイントに分けて解説していきますね。
誤解したまま間違ったやり方をしている方もいらっしゃると思うので、ぜひ参考にしてください。
1、喉を開くの「喉」ってどこ?
「喉」といっても、咽頭や喉頭、風邪の時赤く腫れる扁桃腺、呼吸器官、食道、声帯そのもの・・・などすべてひっくるめて「喉(のど)」と言うことが多いですよね。
レッスンでも声帯を閉じて声を出すという説明をすると「喉って開いた方がいいんじゃないですか?」と聞かれることがあります。
でも声帯は閉じるんですね。
閉じて振動させることで声を出します。声帯が開いていると、息しか出ません。
なので「喉を開いて歌う」の喉がどこのことか、具体的に「???」ってなりますよね?
でも、喉を開くの喉って
【喉頭部あたり】を指していて、主に【声帯自体】に力が入っている時にも使います。
2、なぜ「喉を開いて」と言われるのか?それって、どういう状態なのでしょう。
高音を出す時などに、力が入って喉頭部が締まってしまうため、その部分を閉めずに〜という意味で「開いて〜」と言われたりします。
ところが、喉を開いて歌おうとしている時の口の中を覗くと、舌が引っ込んでいて、喉の奥が下がり、真っ暗な空洞になっている場合が結構あるんですね。
その状態は決してラクではなく、むしろ力が入って、声が詰まって上手く歌えていなかったり・・・
また、声帯自体に力が入っていると上手く振動できずに、声が重たく、苦しくなってしまいます。締めつけられたような声になってしまいます。
口腔を開くという意味で舌が平らになるのはいいのですが、口の中のスペースを広くして舌根を下げる、ではありません。 つまり「喉開けて」ではなく「力入れないでリラックスした状態で」ということですね(^^) ・無理に舌根を下げたり、 する方も多いと思うので、気をつけましょう! 💡YouTube動画はこちら→「喉は開くな。」 でも喉を開くための、あくびのボイトレって、みんなやってますけど・・・? 確かに【あくび】の状態は、喉が開いている状態です。 あくびのボイトレは、あえて喉を開くことで 喉の力をとったり、喉仏をキープしたり、胸骨甲状筋を鍛えるっていうか柔軟にするためのものです。 高音に行くときに喉の状態をキープできるように体幹をつかんだりコントロールしたりするボイトレなのでお勧めなです。ぜひやってみてください。 でも、皆さん、誤解しないでくださいね。 「喉を開いて」と言われると、あくびのような声がいいのかな?と思いがちですが、それはあくまでイメージです。 私も時々、レッスンの中での「あくびみたいに太い声出して歌ってみて〜」ということがありますが、それはあえて喉を違う状態に持っていきたいときや、喉が閉まるのを防ぐためのアドバイス。 実際あくびの状態で歌うわけではありません。 声は一人一人違うので、あなたにとってギュ〜〜〜と締まった状態でなければいいのであって、決してあくびの時のような声を目指しているのではなく、もっと自然に声が使えればいいいわけです。 声楽の場合は別かもしれませんが、 おそらくあなたがカラオケやライブで歌う曲は、もっと普通に、その人らしい声で歌いたい。 ・・・だとしたら 「開かなくては!」と思って舌を引っ込めたり、舌根を下げたり、喉の奥に力を入れて舌を押さえつけたりしなくても大丈夫(^^) 確かに、太い声で歌いたい時は、喉の奥を開かなきゃ!って思いますよね。 それって危険です。 舌の奥に力が入って、軌道を塞いでいるとか、必要以上に舌根が上がっていているのはダメですが、そもそも そして歌っている時の舌は当然、上顎から離れますが、力が入らない状態でポテっと口に中にあり、下の歯の裏に軽く触れています。 下の歯の裏にくっついているかどうか?で言うと、中には例外もあります。独自の歌唱法で素晴らしい歌われるアーティストさんもいますが、彼らは特別です。なので基本的にまずは、正しいポジションを掴むことをお勧めします。 そして当然言葉を発音しているので、舌は微動だしないというわけではありません。そりゃ動きますよ、もちろん! でも基本的に、喉の奥や舌根も下がったりしません。 参考動画はたくさんあるのですが、
💡まずは→この方のをご覧ください。要Check! 舌しか見えません。笑
💡こちらのアーティストさんたちのパフォーマンスも参考になります! ★2分10〜要Check! 💡はっきり見えにくいですが、こちらもすごい! ★3分30〜要Check! 観てください。むしろ上がっているくらいです。 舌に力が入るだけで声は出しずらいし、「喉を開いて〜」と言われて意識的に舌根を落としたり引っ込めたりするとかえってうまくいかない場合が多いからです。 喉を開くのではなく、声帯や喉頭に力を入れずに共鳴腔を広げる(鼻腔、口腔、咽頭腔)つまり、この部分を開くようなイメージです! ・共鳴腔(鼻腔、口腔、咽頭腔)を広げて響かせること ・それには声帯が閉じられていてよく振動できること この他にも、 そして、歌っていくにはいろんな表現をします。 声質や響きを変えていろんな歌い方をします。 💡youtube動画はこちら
スペースを広くしたいのは、もっと奥の喉頭部(喉仏のあたり)です。
・舌を押さえつけたり、
・必要以上に喉の奥を広げたり3、喉を開くトレーニング「あくび」のボイトレの意味
「あくび」のトレーニングはとっても大事で、有効なボイトレです。
重要なのは、あなたはどう歌いたいのか。歌唱時のベストな舌のポジションとは?
でも喉の奥を開いた状態で大量の息を送ると、大声張り上げるみたいになって喉痛めてしまう可能性も出てきます。
リラックスしている時の舌の正しいポジションは、上顎にべったりくっついている状態。
本当に素晴らしいので、ぜひ通して観ていただきたいですが、お時間のない方はとりあえず、★3:30〜からご覧ください。4、高い声も喉を閉めずに歌うには?
・肋骨を開くようなイメージで呼気圧(プレッシャー)をかけること
詳しくはこちら→*声帯がコントロールできれば高い声のコツが掴める!
・【あごや口のフォーム】をうまく使うことで、強力にサポートしてくれます。
詳しくはこちら→*太い声でパワフルに歌うための裏技。〇〇2本!
全く同じ状態で、機械のように歌うワケではないので、時には共鳴腔を色々変化させることもあります。
上記のようなことをができたからといって、アレサフランクリンと同じ声にはなりません。
声は一人一人違うので、あなたの声がより良い状態で響けばいいと思います。
基本的には定位置で、舌根を下げずに歌ってみてください。必要以上にあげるのもNGです。
リラックスしたラクな状態で、プレッシャーをキープして共鳴腔を響かせる感じです。
今回は「喉を開く」の正しい理解と使い方、そして誤解されやすい舌のポジション、高音でしっかり歌うには、どこをどうするか?について解説しました。
ちょっとイメージを変えて練習してみることで
あなたの歌は、もっと良くなります!!